
嘉手納基地の撮影ポイント「道の駅かでな」の屋上からは、広大な嘉手納基地が見渡せますが、視界が遮られている範囲も少なくありません。2本の滑走路の向こう側に数機の大型機が駐機していました。ご覧のヒコーキはKC-135空中給油機ストラトタンカーですが、嘉手納に常駐している機体ではありません。原版を見ますとAMCの文字があります。AIR MOBILITY COMMAND(航空機動軍団)の所属機です。KC-135は第1世代のジェット旅客機ボーイング707と同世代に設計された機体です。

こちらはAMC所属の空中給油機KC-10エクステンダーです。KC-135よりも大型で、初期のワイドボディ旅客機ダグラスDC-10がベースになっており、垂直尾翼を貫通する第2エンジンが特徴です。

最後は米軍最大の輸送機ロッキードC-5ギャラクシーで、やはりAMCの所属です。垂直尾翼にSuper Galaaxyの文字がありますので、コックピットの近代化やエンジンの換装など、延命改修を済ませたC-5Mスーパーギャラクシーです。C-5の初飛行はボーイング747よりも早い1968年です。民間機のB747は747-400、さらに747-8と新しいタイプが出て、古い機体は次々と退役していきましたが、軍用輸送機は機体を残して近代化しているのですね。
以上3枚の写真は640mm相当の望遠に1.4倍のテレコンバーターを装着して撮影しました。900mm近い超望遠になっていますが、駐機場の位置が撮影ポイントから遠いため、超大型機のC-5Mでも画面いっぱいにはなりません。