
航空自衛隊小牧基地の一般公開日「オープンベース」の前日、3月12日(土)に県営名古屋空港の展望デッキから撮影しましたが、今回は特別なイベントがなければ見られないシーンをご覧いただきましょう。このヒコーキは海上自衛隊のP-3C哨戒機で、小牧基地にはめったに飛来しません。同じ航空自衛隊の岐阜基地には、隣接している川崎重工の工場にメンテナンスのために飛来します。県営名古屋空港RWY34に着陸後、管制の指示で滑走路の先端まで進んで行きます。

海上自衛隊のP-3C哨戒機がRWY34のエンドに近づいています。右上に小牧城(小牧市歴史館)が見えます。レンズは100-400ズームに1.4倍のテレコンバーターを付けて約740mm相当になっています。

P-3Cが滑走路RWY34のエンドを右折し、機体が横を向きました。小牧城は左上に、右の奥には結婚式場が見えますし、すぐ傍には消防車も待機しています。レンズの焦点距離は約785mm相当までアップにしています。

P-3Cが滑走路の先端まで進んで、折り返し、誘導路を展示スペース方向に戻ってきました。レンズは目いっぱい望遠の896mm相当です。実はこのとき、ブルーインパルスが出発準備を終え、移動を始めるところでした。そのためP-3Cは遠くの誘導路まで進んで、小牧城と絡んでくれました。

ここからはブルーインパルスの編隊飛行をご覧いただきましょう。一昨日ご紹介した、最初の種目、脚を出したデルタ編隊の次の種目はアロー編隊かと思います。西の空から接近しますので、リハーサルが行われた15時過ぎは、逆光での接近となります。

約2〜3分の間隔で次の種目に変わります。これは傘型編隊だと思います。ブルーインパルスの演技種目のアナウンスは、旅客ターミナルビルではほとんど聞き取れません。

次の種目の編隊名は星型でしょうか?6機のT-4が正面から小牧基地の見学エリアに向かってきます。旅客ターミナルビル屋上では逆光になります。

最後の編隊種目は脚を収納したデルタ編隊で接近しました。左旋回し、このあと桜の花びらを白いスモークで水平方向に描きました。最後は2機で水平方向にハートを描き演技を終了しました。ブルーインパルスの通常の展示飛行では、4機と2機に分かれての、アクロバット的要素の高い種目が多いのですが、小牧基地は住宅密集地にあり、反対運動も起きていることに配慮してか、おとなしい内容になっていました。